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Hard Times Are Over. No.2

10月22日(木)

突然ですが、前回の続きです。

ルイジアナに来て博士課程を始めてから二年半以上もの間自分のアドバイザーだった教授と、つい先ほど喧嘩別れをする様に縁を切って来た。これまでの経緯を振り返って、縁を切ったこと自体は決して間違いではなかったと確信している。しかし、その一方でアシスタントシップが打ち切られる事、次のアドバイザーが決まっていない事、この二つを短期間でどうにかしないと退学→国外退去→帰国→お先真っ暗という厳しい現実に、次第に実感が湧いてくるようになった。

そんな中、僕は朝9時40分からの授業へ出掛けることにした。エコノメトリックス2という計量経済学の授業で、去年既に履修したものの、理解度が低いと感じたので担当の教授にお願いして今年もう一度聴講させてもらうことになった授業である。

退学の危機にさらされていると言う緊急事態の最中、履修もしていない授業に出席するのはあまりにも呑気だとも言えるかも知れない。履修している授業ですらアシスタントシップが打ち切られて授業料が払えなければ自動的に履修を取り消されるのである。そうなるのも時間の問題かもしれない。ただ、かといってその場ですぐに何をどうしてよいのかも分からなかったし、恥ずかしい話だが、誰に助けを求めたらよいのかすらも分からなかった。一方では自分のした事は絶対に間違っていないと言う確信がありながら、また一方では目まぐるしく推移する現実に気が動転している。そんな中、取り敢えずそうする事が正しいかどうかも分からないまま、予定通り授業に出席する事にしたのである。

授業開始ギリギリに教室に着くと、空いていた後方の席に腰を下ろし、ノートを取り始める。ノートを取ってはいるものの、全く講義の内容に集中できない。つい先ほど起きた出来事が自然に頭の中で何度もプレイバックされ、これまでの不毛な時間に対する怒りが湧き、「間違った事は何もしていない」と自分で自分に言い聞かせる。と同時に、これから先への不安な気持ちが入り混じる。もしかしたら、日本に帰らなければいけないかもしれない。日本に帰ったからと言って人生が終わるわけではないし、全てを諦めなければいけない訳でもないけど、でももし本当にそうなったとして、今まで応援してくれた実家の両親に電話で事情を説明している自分の姿をふと思い浮かべると、何だか急に悲しくなった。あれ?そう言えば、以前も授業中に同じような事があった。全く成長して否自分に嫌気が差す。だけど、全てが自分の責任という訳でもない。と考えると、再び怒りがこみ上げてくる。そんな事を繰り返すうちにいつの間にか授業は終わっていた。

授業が終わると、いつも通り同じ学部の院生とお喋りしながら研究室へ戻る。その途中、インド人の友人に、つい先ほど起きた一連の出来事を話す。感情的になっていた授業中の自分からは考えられないほど、驚くほど冷静に一連の出来事を友人に話している自分に気付いた。僕の話を聞いた友人は、アシスタントシップ打ち切りの件にも勿論驚いていたが、去年僕が一人で入力したデータセットを消去するように言われたことに関してはもっと驚いていたようだった。僕としてはデータ入力をした経験からそのデータが大して使い物にならない事は想像が付いていたので別にどうでも良いと思ったのだが、彼からすると、大量のデータ入力と言う誰もやりたくない仕事を一人だけ押し付けられた僕に対して余りにも“harsh”な仕打ちに思えたらしい。

研究室に戻り、大学院プログラムの責任者である教授にメールで事情を説明しようと、パソコンを立ち上げると、アシスタントシップの事務を仕切っている秘書のおばさんから僕宛にメールが来ている。メールを開くと、「すぐに学部長に会いに行きなさい。」と簡潔なメッセージが。先ほどの元アドバイザーのからのメールを受け取った学部長から直々のお呼び出しである。ぐっと緊張感が高まる。一体どんな話し合いになるのか、色々な考えが次々と脳内を廻る。もし僕のアシスタントシップを学部の予算で賄うことが出来ないと言われればそれで御仕舞いである。

ただ、起きてしまった事は仕方がないし、何も間違った事はしていない。例え相手が誰であろうと、どうしてこういう事態になったのか、冷静に自分の立場から自分の意見をはっきりと伝えられる自信もある。ついさっきも友人に事情を説明したばかりである。そう考えると、依然として大きな緊張感に襲われながらも、覚悟が出来たのをはっきりと感じた。その気持ちが揺るがない内にメモ帳とペンだけを手にして研究室を出て足早に階段を上がり、一階の事務室に入る。入るなり視線が合った秘書のおばさんに頷く様に促されて奥にある学部長室のドアを叩いた。

長くなりましたので続きます。
いつになるかは分かりませんが、続きます。



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No title

無事でありますよう祈っています

No title

同じく、この話の続きで事態が好転することを祈っています。

No title

突然ですが、
このお話とちょっと似たことが知り合いにあったので。

時々、自分の保身のためだけに、学生をただ利用するだけの教授がいるようです。その担当アドバイザーが入力データを全部消せというのは、とても胡散臭い要求です。まともじゃないです。きっと誰が学生でも担当を変わって欲しくなるようなアドバイザーなのでしょう。

大学には教官によるパワハラ等を監視し学生をサポートする機関があるはずなので、Dean に呼ばれたのは助け舟の可能性が高いです。ひょっとすると弁護士とか間に入れてその元アドバイザーとやらと、戦うこともあるかもしれません。入力データは消さない方が良いですよ。一人で交渉しないで、何か理不尽なことを言われたら、学生相談か、直接弁護士に相談する(これも学校にサービスがあるはず)といいかもしれません。

どうかこの困難を乗り越えて、学位がとれますように。
ご健闘をお祈りしております。

No title

sunagaさんへ。

こんな貧しいブログにコメント有難うございます。8月下旬の出来事を今になって振り返って残した記録なので紛らわしかったかもしれませんが、お蔭様で全ては丸く収まりました。応援有難うございます。

apさんへ。

お蔭様で現在は平穏な日々を過ごしています。学部外の第三者である大学の機関に助けを求めると言う事は思いつきませんでした。貴重なアドバイス有難うございます。

データに関しては、言い方は悪いですがハッキリ言って使い物になりそうにないので、僕は特に気にしていません。逆に言うと、データを全て消去するように言われた事で、今後何かそのデータに関する問題があっても一切協力する必要がないというのがあり難いと思えるほどです。

噂に聞いた所では他の学生も僕の元アドバイザーとは色々問題があるらしいのですが、不毛な過去は忘れて前を向いて行きたいと思います。コメント有難うございました。
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